ｲﾅｽﾞﾏ裏夢
□結局のところピンクでした
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「……おい」
「なんですか？」
「……何考えてんだ、お前…っ！」
薄い灰色の瞳で、キッと睨み付けられた。
そんな体制でガン飛ばされても怖くない、っていうか可愛いですよ唐須さん。
「何、って…唐須さんのその髪の色が地毛かどうか確かめようと」
「ざっけんな!!降りろ!!」
「五月蝿いです」
私の下でじたばたと暴れる彼を黙らせるために深いキスをひとつ落とし、くちゅりと唾液を交わらせる音をたてる。
すると唐須さんは次第に抵抗しなくなってきた。…あ、ちょっと足がひくついてる。
「…いいですよね？」
「……お前、そんな言い分…俺が信じるとでも思ってんのか…！どうせ、シたいだけだろうが…！」
「んー、そうかもですね」
だってそれは貴方が可愛すぎるから、とか言ったら照れてまた暴れるだろうから、言わないけど。
でも、それが本音。
「まあ、唐須さんの許可も出たので」
「はぁ!?んなもん出して…っ!?おいっ！話聞けよ!!」
「嫌、です。唐須さんだって、もうその気のクセに何言ってるんですか？」
私がそう言うと、彼はぐっと押し黙る。
図星なのがバレバレだし。そんなところも可愛いんだけど。
「ちょっ…離せよっ」
「やーだ、って言ってるじゃないですか」
まったく往生際が悪い人だ。可愛い人の相手しかしないんだぞ、私は!!
まあ、その『可愛い人』が世界にどれだけいるかは分からないけれども。
「唐須さん、私のこと好きですか？」
「は!?な、何言い出っ…」
「ならいいじゃないですか」
「まだ答えてねえ!!」
単細胞な唐須さんは面白いくらいツッコミを返してくれる。だから、目一杯からかいたくなる。
「じゃあ、嫌いですか？」
「はっ!?べ、別に…き、嫌いなわけじゃねえ、けどっ！」
「好き、ですか？」
「すっ!?すすすす、好きとか、そんなんじゃねえし…!!」
あたふたと慌てふためく彼が可愛すぎて、ついつい苛めたくなる。
不良のくせにナンパのくせに、どうしてそう…純情さんなんだ!!
「…じゃあ、いいですよね？」
「……くたばれっ」
これが彼なりの許可。したいという代言。
…もうちょっと素直になるように、後で飛鷹さんに言い付けてやろうか。
「ん、ほら…ズボン脱いで、足広げて」
「…っ、後で…覚えてろよ…！」
恥ずかしがりな不良さんは、おずおずとズボンのチャックを下ろす。
既に勃ちあがっているそれは、自己主張をするように下着を押し上げていた。
それがまた恥ずかしいのか、唐須さんは震える手で顔を隠してしまう。
どうにも年上って感じがしない。
「さっきのキス、ですか？それだけで…こんなに」
「うッ、るせ…！も、黙ってろ…！」
下着から取り出した彼の自身にそっと触れ、ぬちゅりと卑猥な音をたててやった。
途端に強張る身体。
「あぅっ、音っ、たてんなぁ…！」
「興奮するくせに」
「ちっ、が…！気色、悪ぃ…からっ」
ぎゅっと目を閉じると、唐須さんの目尻から生理的なものであろう涙が溢れ落ちる。
もっと泣かせたい、なんて考える私はやっぱり相当性根が腐ってるんだろうな。
「とか言いながら腰揺れてますよ、唐須さん」
「んぁっ…クソッ…!!」
悔しそうにそう吐き捨てる彼に、自重心とか年上への尊重心とか、そんなものは砕け散った。
亀頭部分に軽く爪をたて、気持ち良さそうに喘いでいる唐須さんを上から見下げる。
「っていうか、地毛だったんですね。その髪の色」
「んっ…ひぁんっ！あっ、当たり、前…だろうが…っあ、ぃ…くっ、イくッ！」
「えー、早いですよー。唐須さんの早漏ー」
からかうようにそう告げると、彼はそれが癪に触ったのか、足をピクピク震わせながらも必死に我慢していた。
…そんな強がり、私相手じゃ意味ないのに。
「唐須さーん、イッてもいいですよー？」
「ふぁあんっ！やっ…ぁ、んな激し…!!」
今まで以上に強く擦ってやると、唐須さんの声は次第に大きくなっていく。
絶頂が近いんだろう。
…イッてもいいと言っているのに。
「イけよ」
耳元で、いつもより強い口調でそう言うと、彼はそれが引き金になったのか、びゅくびゅくと勢いよく精液を飛び散らせた。
「ああぁあっ!!あっ、あっ、んーっ!!」
…私の服に染み付いたそれは、後で唐須さんに舐めとってもらおうと思う。