イナズマ裏夢
□sex education!2
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「…ね、蘭丸くん」
「…なんですか?」
「さっきの、ほんと?」
「…?」
さっきの、が示す言葉が分からずに首を傾げる蘭丸くん。忘れちゃったのか、私は嬉しかったのに。
あ、ちなみに私はまだソファーに寝転んだまま。起き上がるのも面倒だし。
「…嫌じゃない、ってやつ」
「っ!?」
わお、顔真っ赤。湯気が出てきそうだ。
「……は、はい……」
「…そっか、じゃあさ…」
ぐい、と今度は私が彼の細い腕を引っ張って、耳元で問いかける。
すると蘭丸くんは首まで朱に染めて、小さく小さく頷いた。
「ひっ…あ、そこ、由岐さ…っ!」
ぬちゅ、とリビングに反響するいやらしい音。彼を私がさっきまで座っていたソファーにうつ伏せに寝かせ、只今私は絶賛後孔開発中。
始めてみて分かったことだが、蘭丸くんは随分と感度が良いらしい。少し指を動かしただけで、びくびくと身体が震えている。
お腹に付くかと思うくらいにそそり立つ彼の自身。その先端から溢れ出た先走りは、綺麗な足を伝ってソファーを汚していた。
「んうっ…ふぁっ、ああ…っ!!も…ダメ、イく…ッ」
「まだダメだよ」
普段より低い声でそう告げて動かしていた指を抜くと、私にお尻を突き出す形になっている体制の蘭丸くんは小さく震えて身動ぐ。
短く漏らす喘ぎ声と涙目で我慢をしてるその表情が既に限界値に近い位置にある私の理性をどんどん侵していった。
まあなんとか持ちこたえて寝かせていた彼を起き上がらせ、私が彼の背凭れになるように、足の間に座らせる。
「ひゃう…っ」
「ね、もっと気持ちいいことしよっか?」
後ろから首筋をひと舐めして有無を言わさぬ強い声音で問うと、彼は一際身体をビクつかせた後、少しだけ私を振り返った。
それが多分肯定の返事、もしくは不安の表れなんだろうと思った私は、まだ一度もイッてなくて苦しそうな彼の自身に手をのばす。
「っあ!」
「イイモノ、持ってるんだ。この間別の人に使ってそのまま鞄に入れたこと忘れててさー」
「…?」
亀頭部分を集中的に擦る手は休めずに、もう片方の手で自分の鞄を漁って、『イイモノ』を取り出してきた。
すると今まで虚ろだった蘭丸くんの瞳が、コレを見た瞬間、大きく見開かれる。
「な…ん、それ……っ」
「んー?…尿道用のバイブ」
さっと彼の血の気が引く音がした。
「なっ…ちょ、それ…どうする気…っ」
「…分かってるんでしょ?…ココに、入れるんだよ」
そう言いながら亀頭の先端、つまりは尿道を爪で引っ掻く。
「やっ…あ、そんなの…っ」
「大丈夫、気持ちよくしてあげるから」
「うぁ、だ…ダメッ……っひ、」
ぐっ、と入り口にバイブを押し当てる。蘭丸くんは悲鳴にも似た声で拒否をするが、そんなのはもうこの際お構い無しだ。
ゆっくり、一気にそれを突っ込んだ。
「うああっ!?や…っ!!い、痛…ッ」
「大丈夫、すぐ慣れるから」
「な、慣れるわけ…っあ、痛ぁ…っ!!」
でも萎えないんだから、やっぱりちょっとは感じてるわけで。それとも、痛いのが気持ちいいのかな?
「ひっ…ん、やっ…んぁ…っ!?」
「…気持ちよくなってきちゃった?」
「ふぁあっ、ち、が…っ!!」
腰が揺れてる。説得力がまるでない。
まさかこんなに早く痛みが快感に変わるとは思っていなかった。…やっぱり素質か。
そんなことを考えながらバイブのスイッチを入れてみる。
と同時に彼の身体がびくんと仰け反った。
「…あれ、うそ…イッた?」
「う、ああっ…ん、あ、あぁ……っ」
…うわー、空イキさせてしまった。
相当苦しいだろうな…ごめんね霧野くん。
「あー…えっ、と…」
「や、あ…出し、たい…由岐さんっ…これ、抜いて……ッ」
切羽詰まった声でお願いされ、私は慌ててバイブを引き抜く。
「ひっ…あ、んんーっ…!!」
いきなりだったからなのか、精液はびゅくびゅくと勢いよく大量に出てきた。
ソファーに飛び散って天馬くんの二の舞にならないように、私はそれらを亀頭に被せた左手ですくいとり、肩で息をする彼に気付かれないように舌で舐めとる。
…だって気付かれたら、なにかと文句言われるんだもん。
「…ご、ごめん…大丈夫?」
「……由岐、さん」
「な、何?」
「……その、…気持ち、良かった…です」
俯いているために彼の表情は見えないが、多分真っ赤になっている。
こういう反応が可愛いから、私はついつい少年たちに手を出してしまうんだ。
快感を覚えた思春期の性欲の強さと私のナンパ性をどうにか治さない限り、きっと彼らとのこういう関係は続くんだろうな。
そんなくだらないことを考えながら、私は腕の中の少年をぎゅっと抱きしめた。