イナズマ裏夢

□性欲、私欲、性行為
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「え…あ、…あの、何を…?」
「みんながしてるようなこと、してあげる。私とみんなの関係、教えてあげるよ」


首筋に息がかかる距離、それでも唇は触れないまま。

素直に敏感に反応してびくんと跳ねた彼の身体を抑えつけるように、肩に手を置いてキスマークを残す。


「っ、!?」
「ん…は、ごめんね、痛かった?」
「い、い、痛いって、い、いま、首、噛ん…っ!?」


あたふたと狼狽える速水くんが可愛くて仕方ない。
もっと見たいとは衝動的に思うけれど、私は楽しみは後に取っておく派なんだ。


「ん…大丈夫、気持ちよくしてあげるから」
「ちょ、ま、待ってください!き、気持ちよく…って…!」
「…あの4人はみんな、私とはこういう…えっちな関係、なんだよ」
「っ!?」


ぼっ、と火がついたように真っ赤になる速水くんに狂いそうなくらい発情してしまう。

もうこれ以上被害を広げるなとこの間拓人くんに言われたばっかりだけど、ごめんね、我慢できないや。


「ん、うっ!?」
「コレは私のせいだよね。ちゃんと、処理してあげるから」


僅かだけども制服のズボンを押し上げて主張する彼のそれを服の上からやわやわと揉み込んだ。

速水くんはどうにかして私から逃れようとするが、後ろにある机に邪魔されてるみたいで後退りもできないでいる。


「いっ、いやっあの!お、俺は…っん、ぁ…!」


服越しでも気持ちよくなってきたみたいで、私を押し返す力が少し弱まった。

随分と与えられる快楽に弱いらしい。


「あ…ぁ、やめ、てくださ…んっ!」
「直接触ってほしい?」
「や、そ、そんな、ことっ…!」
「でも、出したいでしょ?」
「っ、」


あっちへこっちへと彷徨く視線が愛らしい。

戸惑いが性欲に負ける瞬間を目にするのが、私の一番の快感。


「じゃあ、やめちゃってもいいの?」
「…っ、それ、は……っ」


あああもう焦れったいな(そこが速水くんの可愛さなんだけれども)、悪いけど私は我慢とかできる性質でもないからね。


「っえ!?ちょ、神崎さん、何を…っあ!や、やめてくださいそんな、そんなところ、舐めちゃ…っ!」


じぅうっと音をたてて捲り上げた服の下の乳首を吸ったり甘く噛んだり。

速水くんは耳まで真っ赤にして、恥ずかしそうに両腕で顔を隠す。


「あっあっああいや、だ、そんな、んう〜ッ!!」


彼がすりすりっと股間を私の足に擦り付けてきたのを合図に、私は反対側の乳頭も親指と人差し指でこねくり回した。


「やぁああっいやっだめ…です、そんな、強くしちゃ…ぁ、い、イク…!!」


え、と私が声を上げる前に、びくびくんっと震え上がった身体。

ふと見ると、私の足にそれを擦り付けながら、速水くんは恍惚とした表情で達していた。


「はっ…ぁん、あ、あ…あぁ…っ!」
「…あーあ、ズボン、汚れちゃったね」


…やってしまった。
寸止めをさせるつもり、だったのに。


「ん…んぅ……」
「…それにしても、乳首でイっちゃうなんて」


素質あるのかなぁ、なんて呟きは心の内に留めておく。

…でも、もっと楽しみたかった。
理性の壊れる瞬間だとか必死に私を求める顔だとか、ちゃんと見たかったのに。


「あ、うっ……神崎、さん……」
「…由岐、でいいよ。みんなそう呼んでるから」
「…由岐、さんっ……?」


けれど小首を傾げて私を見上げてくる彼はやっぱり可愛くて、それだけで私の欲は満たされていく。

…ここまでのことを強制しておいて、馬鹿げた話だと自分でも思うけど。


「…またしようね、鶴正くん」


可愛いからこそ、彼らは私の性欲を満たしてくれる。

きっと、それが性行為でなくたって――


「…す、少し…ですから、ね……」


ごめんなさいやっぱり私の性欲は性行為じゃないと収まらないみたいです!



 
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