イナズマ裏夢
□好きなんだから仕方ない!
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親にはちゃんと説明した。
お茶もお菓子もいらないって言っておいたから、多分二階には上がってこない。
「ん…っ」
部屋のドアを閉めるなり、いきなり唇に吸い付かれる。
由岐さんの舌が口の中を掻き回すその感覚に、これ以上ないくらい興奮した。
「ふぁっ、…んん、ん……っ」
身体中がゾクゾクしてくる。
あ、もう、下も……っ
「ふ……っ、はぁっ!」
「やらしーね、もうこんなにしちゃって」
「ひゃっ!!」
いきなり(ズボン越しだけど)下半身のそれに触れられて、我慢できなかった甘い声が漏れる。
ああもう、どうにかなってしまいそうだ。
「やっ…由岐さん、早く…っ」
「…ほんと、やらしー……」
にやりと口角をつり上げて笑う彼女に、また身体が震えた。
「はっ、あ…んむっ!」
「声抑えようねー」
「んむぅ…っ」
手で口を塞がれる、どうせなら口で塞いで欲しかったなんて考える俺はそろそろ末期だろうか。
乱暴に服を捲り上げられ、胸の突起に吸い付かれる。
瞬間、手の先から痺れが走った。
「っあふ…っ!ん、…っは、んー…っ!」
ああ無理もうダメだ、こんなの我慢できるはずがない。
俺は早急にズボンのファスナーを下ろし、俺の口にある彼女の手を退かす。
「由岐、さ…っ、した、も、触って…っ!」
「…りょーかい」
指に舌を走らせ、にっこりと…見惚れるくらい綺麗に、やらしく笑うものだから、壊れそうなくらい興奮してしまう。
あの指が俺の敏感なところに絡み付いて俺を気持ちよくしてるんだって考えると、凄くえっちな気分になった。
「あ、由岐、さ、」
「脱がすよ」
ばっと下半身を覆う衣服を全て取り払われ、羞恥に顔が染まっていく。
ピンと反り返るほどに勃起したそれは、外気に触れて、更に大きくなる。
…膨張した理由は、きっとそんなんじゃないことくらい分かってるけど。
「あ、ひっ…!」
いつも一人でするときに妄想してるみたいに、彼女は俺のそれを握り込んだ。
自分でしてるときとは比べ物にならないくらいの快感が身体中を包む。
「蘭丸くん」
「ひゃ、ひゃい…っ?」
「声、ひとりで我慢できる?」
「あ、は、はい…」
「ん…無理そうなら私の肩に噛みついてもいいし、背中に爪たててもいいからさ」
返事をする代わりにこくりと頷いて、行為は再開。
ぐちゅぐちゅっと部屋に反響するやらしい音が鼓膜を犯していった。
恥ずかしくて、でも由岐さんの指と俺の液がたててる音だから、ちゃんと聞いていたくて。
耳が、塞げない。
「はぁっ、ぁんっ……んっ!?」
いきなり、後ろの孔の入り口に指の感触。
あ、入れるんだって思ったら、少し身体が強張る。
「…入れる、ね?」
「は、い……」
そう返事をすると同時に、つぷりと水音がした。加えて孔の中に異物の感覚。
入ってきてるんだ。
「んんっ…んーっ、んーっ…!」
声をたてないように努力はしているのだが、いかんせん完全には封じきれない。
由岐さんの肩に口を押さえ付け、彼女の匂いに酔いしれながら、目を閉じて快感をたどる。
「…痛い?」
「っあ、だい…じょ、ぶ…です…っ」
確認をとるとほぼ同じタイミングで、中にある指が、ある一点に辿り着いた。
「っああっ!!」
途端、我慢しきれなかった声がついに漏れてしまう。
「…聞こえちゃうよ」
「だっ、だって…っぁん!」
多分、今突かれてるのが、前立腺ってやつ。
固い凝りにぐりぐりって指を押し付けられる度に、身体中にぞくぞくしたものが走った。
「気…持ち、いい…よぉっ、由岐さん…っ!」
「それは良かった」
ぐりゅっと手の角度を変えて抉るみたいに何度も前立腺を突かれて、我慢も限界に達する。
最早理性なんてどこかに飛ばしてしまった俺は、何度も何度も由岐さんを呼んで快楽に浸った。
「んっ、イくッ、イくッ…ん!イッちゃうぅっ…!」
「ふふ、出してもいいよ?」
「はっ、も、むりぃっ!あつい、あつい…っ!イくっ……んああッ!!」
頭が真っ白になる。
興奮が頂点まで達した瞬間、何も考えられなくなって、射精した。
びゅくびゅく、びるびるっと容赦なく精がぶちまかれていく。
絶頂の中の射精の快感は、それはもう半端なものではなくて、その気持ち良さに意識さえも吹っ飛びそうになる。
イキ顔見られてるのは恥ずかしいけど、止まらないんだから仕方ない。
彼女の首に腕を、背中に足をまわして、びくびく震えながらもぎゅっと抱き着いて、俺は最後を迎えた。