イナズマ裏夢

□素直なのはよいことです
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「続き、していい?」
「…うん……」


やっぱりどんなに思春期で素直って言ったって、羞恥心だけは残るらしい。

そこがまたそそる。だってホラ私変態だからさ。


制服のボタンをひとつずつ外し、中に着ていたシャツの下から手を入れる。

ぶるっと身震いをして、海士くんは小さく呻き声をもらした。


「っあ、」
「敏感だね、やらしー」
「んんっ……」


乳頭を人差し指で捏ねると、彼はびくんと跳ね上がる。
そういえば、ここ、弱いんだった。


「うぁっ、やっ、そこ……っ」
「気持ちいい?」
「いいっ…もっ、と、強く……っ」


お望み通り強めに捏ねくりまわしてやると、今度は熱い中心部を私の足に擦り付け、息を荒くした。

でも私はそんなのお構い無しに、口も使ってふたつの突起を弄くりまわす。


「んっ、あっ、由岐さっ…した、……ちん、こ…もっ、さ、さわって…!」
「んー?今手が離せないんだよねぇ…」


ああそういえば、この間あの変態野郎が置いていったローターがあったような。

そう思って視線をベッドの下へ移すと、黒い箱がひとつ。ああ、あの中だ。


「ちょっと待ってねー」
「えっ…?」


拘束していた手を離してベッドの下の箱を取るため立ち上がる。

引っ張り出して蓋を開けると、やっぱりあった。細長いローターと、くっつくタイプの包帯。


「おまたせー」
「…っえ、それ、なに、する気…っ」
「取り付ける気、かな?」
「なっ…!」


ありゃ?真っ青になるかと思ったら予想に反して真っ赤になった。

この反応はもしかして。


「…知ってるんだ?これ、どういうものなのか。…使ってるの?」
「ち、ちがうって!そのっ、つ、使ったことは、ない…っ」
「じゃあ、何?」
「…っ、振動、が…気持ちいい、って……」
「…本か何かで?」
「……ん…っ」


へえ、そうなのか。最近の如何わしい本ってやつは。
まあ、何の本なのかは後でたっぷり追及するとして。


「声、なるべく抑えてね。結構人通り多いから、ここ」
「は、はい……」


こんなの取り付けたら理性吹っ飛んで快楽ばっかり求める例が多数だけど、一応それは言っておく。

世間一般にまで私の変態っぷりが知られたら私もう生きていけないんだから。


そんなくだらないことを考えながら包帯を使ってローターを勃ち上がった陰部に取り付ける。

それから、私は何の予告もなく、スイッチを入れた。


「っひ、ぁああっ!?」


振動の気持ちよさに耐えられないのか、気持ちいいからもっと振動させたいのかは分からないけれども、足を閉じて股間を押さえ付ける海士くん。

あんまりにも気持ちよさそうな顔するもんだから、ついつい意地悪したくなる。


「足開いて」
「む、むりっ!ぜったい無理っ!ひ、開いたらっ、イク…っ!」


…ああ、そんなこと言われると、ますます開かせたくなるじゃないか。


「イキたくないの?」
「い、イキたい、けどっ…今イッたら、止まんなくなりそうだし…っ!」
「そうなったら、ローター外してあげるから」
「やっ…やぁっ……!」


半ば無理矢理足を開かせてその間に身体を滑り込ませ、再び胸の突起に噛みついたり睾丸を揉んだり。

耐えられなくなったらしく、海士くんは私の頭に腕を回してひっきりなしに喘いだ。


「うあっ、もうっ、イクッ、イクッ…イクッ!!」
「…いーよ」


私は片手に持ったローターのスイッチを強まで上げる。

瞬間、一際大きく高い嬌声が聞こえたかと思うと、睾丸を揉んでいた方の腕に滑りのある液体の感触。

気付いた私はローターのスイッチを切る。


「んっ…あっ……はぁっ……」


腕の力が緩まった隙を利用して抜け出すと、彼は疲れきって脱力していた。


「…だーいじょうぶ?」
「だいじょうぶ、じゃ、ないかも……」


指先にすら力が入らないらしい。やってしまったよ私の馬鹿。


「あー…ごめんね、つい…」
「いーですよ、…きもち、よかったですし…っ」


ああなんだそれ、また誘ってるのか。

今にも眠ってしまいそうな海士くんに、私は己の理性を崩壊させないよう、ぎゅっと抱きついた。



 
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