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ネタのメモ。
ほんとうにメモ。
◆no title 


白竜くんとにかいめのはなし

何度もあの日のことを思い出す。あの指が俺に触れたその熱を、感触を。火照る身体を慰めようにも、究極の快感を既に知っている身に拙く刺激を与えるだけでは物足りない。会いたい、会って触れられたい、俺の知らない快感を教えて欲しい。「もしもし?」電話越しの何の気ない声にも心臓が跳ね上がる。熱を込めた声音を知っているから。「た、すけて、くれ」情けない。恥ずかしい。それなのに破裂しそうな頭に籠るのは、羞恥ではなく興奮。白く濁った吐息が、スマホを染めた。「…どういう『助けて』なのかな。きみに籠った熱を吐き出す手伝いをする、ってことで、いいのかな」

このあと電話越しで足りなくなった


「いらっしゃい!久しぶりだね!」
「あっ…ああ……」
「どうぞ、寒かったでしょ?最近こたつをね、」
「…………」
「……白竜くん?」
「いっ…いや、な、なんだ」
「……いいにおい。お風呂、入ってきたんだね」
「っ!」
「『待ちきれなかった』から?会ってすぐにしたかったから?それとも、気持ちが逸りすぎたのかな」
「〜〜っ…」
「かわいい。なかなか時間がとれなくて、ごめんね。しようか」

2019/01/05(Sat) 03:00

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