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ネタのメモ。
ほんとうにメモ。
◆no title 


※エイリア学園時代

南雲晴矢とはじめてのはなし

15分。たった15分だ。そりゃ最初から半勃ちだしそれくらいのハンデはあった、でも。「まだ3分だから、待ってあげようかなって」股関節を這っていた舌が離れ甘ったるい顔の女はさらに甘ったるく笑みを貼り付けた。

15分保ったら本番。悪い条件じゃないはずだった。普段からそれほど早いわけでもない。男としてのプライドもそれなりにあって、それがせめて理性くらいは繋ぐと思っていた。「や…っ、い、いいから、続き、してくれ…っ」腹の内をぐるぐると這い回り、じわりと胸に届かないところまで昇ってくる渇きのような切なさに身を任せて懇願する。足先に甘い疼きが残っているうちに、これを、吐き出してしまいたい。浅ましく腰を揺らす様すら、この女は困ったように甘く笑んで見下ろしてくる。

「んぁ…っ、手、じゃ、……っ、ぁ、ふ」
「晴矢くんはもう精通してるの?」
「…っ?せ…?」
「びくんってしたとき、白いの、お漏らししちゃうのかなって」
「も、漏ら…っ!?そ、んなの、しねえよ…っ」
「そっか。精通もまだなのに、気持ちいいことだけ、知っちゃったんだ」
「っひ、な、なんっ」
「たくさんびくびくしてくれて、嬉しいな」
「そ…それっ、先っぽ、するやつ、もっと、ぉ、あっ、〜〜っ」
「まだ5分経ってないよ、どうしよっか。このまま手で、最後までしたいよね」

柔い指を這わされ先端の窪みをゆっくりと撫で上げられる。じわりと染みてくるもどかしさに息が詰まった。腹の奥から滲む快感に物足りなさが込み上げるのは、この昂りの頂点を知っているからだ。「す…するっ、なる、から、最後…まで……っ」このまま続けられれば中途半端な快感のままそれが来てしまいそうで、情けないくらいの甘い声で強請る。彼女が口角をつり上げる様に、指先から全身に甘い痺れが這って身震いした。「〜〜っぁ、ひっ」少しずつ、快感を押し出す指が強さを増す。男の悦ばせ方を知っている手つきだ。俺に触るすべてが根本的に、俺のそれとは違う気がした。「晴矢くん、必死になってかわいいな。最後にびくんって、しよっか」喉の奥に詰まらせたような甘い声が耳から流れ込んで顔に血を貯める。期待に心臓が身体を打ったそのとき、昂りに絶頂が訪れた。「あ、あくっ、ぁ、は……っ、あ…っ!」じわりと広がる熱を逃がさないよう全身に力を込める。呼吸もままならない。理性が飛ぶような快感だった。ふっと張り詰めた意識が緩んだそのときも、いつもの倦怠感はなくて。「おつかれさま」疲れもあってかそのまま眠りこけた俺の汗と体液を拭き服を整えベッドに寝かせ、起床後の風呂と着替えの用意まで済ませたその女に、朝から甘やかしのフルコースを受けるまで、あと6時間。

2019/06/14(Fri) 23:24

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