過去拍手
□高瀬準太@
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近未来予行練習――レポート1――
「じゃあ、明日な」
「うん、バイバイ」
マネージャーであり、俺の彼女であるこいつ。明日の休日、そう、明日は部活がないのだ。いや、そうではなくて、明日は行くのだ、彼女の家に。
娘さんを僕に下さい、を言うのはまだ早い? 俺もそう思う。せめて高校を卒業してからだ。――それは置いておいて。泊まりに行くのだ。もちろん健全に。明日、明後日と、両親がいなくなるということで、彼女のほうからのお誘いだ。
「お帰りなさい、準太」
「たっ、ただいま」
自宅で、昼飯を食べてきてから、彼女の家を訪れた。
そしたら、この言葉だ。
恥ずかしながらも、心底嬉しくなってしまう言葉。
言った本人も、少しなが、頬に赤らみが含んでいる。
「さ、入って入って」
急かされながら、靴を脱ぐ。
彼女の部屋に通された。相変わらず、良い香りがする部屋。それでもって綺麗に片付いている。
「荷物、そこら辺に置いてね」
そう言われたので、ベッドの横に置き、自分自身をベッドの上に置く。
そうすると、彼女も自身をベッドの上に置いた。
コテリと、俺の左肩に頭を乗せる彼女。
2人きりになると、いつも甘えてくる。こんな姿を見れるのは彼氏の特権だ。
fin