過去拍手

□高瀬準太A
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近未来予行練習――レポート2――

「さー、勉強だ!」

「え」

「え、って?」

「あ、いや……。勉強すんの?」

「私たちの職業は?」

「学生です」

「でしょうね。あ、もしかして勉強道具持ってきてないの!?」

「大当たりー」

「えー。じゃあ私も今日はいいや!」

 そう言ったこいつはゴロリとベッドの上に寝っ転がる。

「おー、無防備だこと」

「だって、学校でもないしいいじゃない」

 うつ伏せに寝返りし、肘を立て、頬杖をつく。

「じゃあキスしてい?」

「えー? じゃんけんで勝ったらいいよ」

「何だよそれー」

「じゃーんけーんぽん」

 俺がグーで負けてしまった。

「ちぇー」

「じゃあ目つぶって」

「え?」

 何? そっちからしてくれんの?

 と、期待のまなざしで見てみるが、こいつの手元を見るとデコピンをする形ができている。

「ほら、はーやーくっ!」

「あんま痛くすんなよー?」

「そう言われると力いっぱいやりたくなっちゃうなー」

 ふっふっふ、と楽しそうされ、しょうがなく目を瞑る。



「せーのっ」

「んっ!」

 唇に何かが当たり、すぐに目を開けると、それは離れた。

「コンコンッ」

 そう言った、こいつの手を見ればデコピンの形からキツネの形。

「これもチューでしょ?」

「手とキスしても意味ねぇよ」

「あら、スネちゃった?」



fin

―――――


ヒロインの性格がどんなだか忘れてしまいました←

前回のと性格が違うと思ってもそこはスルーしてくださいorz

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