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□始 N side
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そんなつもりじゃなかったんだ、最初は…
「今から君はStormのオモチャだよ」なんて、我ながら馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
でも君は知らないんだ。俺が君に惹かれ始めていたことに。
プロデューサーが君を外すって聞いた時
いても立ってもいられなかった。
思わず出した条件、それは【Storm専属の小間使い】
…もうちょっとマシな条件出せなかったものかな。
目の前の彼女『らん』がキョトンとしてるよ。
でも、そんなんでもいい。そばに置いて観察してみたかったんだ。
何だか、可愛くて。
ワンコと言われてる俺がいうのも何だが、子犬みたいで可愛くて…。
この時はまだ“可愛い”で済んでいたんだ。
この先どうなるかなんてまだ全然分かってなかった。