book

□震
1ページ/5ページ

それから、ニノの執拗なセクハラというかイジリが始まった。
皆が見えない角度でお尻を触ってきたり、不意にキスしてきたり…二人きりになろうものなら、何されるか分からない‼
絶対にそうならないようにさりげなくニノの事を避けてたら…洞察力鋭い翔にバレた。


S「最近さぁー、ニノの事避けてない?」
「えっ?そう?そんなことないよー^^」
S「…ふぅーん」

沈黙…

な、なんか隠してることはバレてそう…
仕方ない…

「え…とね…私、仕事の失敗多いじゃない?情けないことに。一回失敗したらニノに100円払うって掛けしてるの(笑)だからなるべくニノのそばにいないでおこうかなーなんて」

S「…はぁ…。なんだかニノがやりそうなことだなぁ。」

「まぁまぁ、私の為を思ってのことなのでしょう。頑張ります。」

S「俺も応援するよ。」

「んー、あと私、翔にもっと免疫力つけないと気持ちふわふわしちゃうからそれも頑張るー(^_^)v」


ガタガタガターン!!

??

楽屋の中からスゴイ音。


――そう。上記は廊下に居る私と、楽屋内に居る翔とのSNSのやりとり。


A「わぁ!翔ちゃん大丈夫?」
O「椅子から落ちるなんて何があった?」

楽屋内はスゴイ騒ぎになっている…


?メッセージが来た。
「あのさぁ…あんまり挑発しないでくれる?俺ガマンできなくなっちゃった…。後でたんまりお礼させてもらうからな?」



はぁぁぁっ?
“免疫”ってソッチのことじゃなくて!翔が放つキラキラのことでー?
そりゃ翔のBodyにも免疫つけなきゃ〜なんて思ったりだけど……

後でたんまり…ってっっ…


「やだーーもぅ!!」




ちょうどニノが出てこようとドアが開いたところに

私の伸ばした手が当たり
その反動で


ドアが勢い良く閉まった。

バーン‼︎


N「いてーーーーー!!!!」

閉まったドアが顔面ヒット!!

ニノはその場にしゃがみ込んでしまった


「い、医務室へーー!!」


私は思わずニノを背負い医務室へ駆け出していた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ