book

□怖
1ページ/4ページ

(N side)

N「……」

らん「櫻井さん、お茶ですー」
S「サンキュ」


おかしい…
最近あの二人の空気がどうもおかしい。

つまらねぇ


翔さんが1番他人が入り込むの嫌がるから、ちょっと困らせようと思って世話係にらんちゃんを投入したのに、なんか仲良くなってさ…つか、なんかあったのか??




と、二人の動向を追ってたら、ある日の収録の合間、二人がいなくなったのよ


収録合間だからそんな離れはしないでしょ、ってことで近場を探したら、盲点ね

楽屋で二人ががっつり抱き合ってるのを見ちゃったのよ

そしてチューの嵐!!


いつも無邪気に笑うらんちゃんが
「女」の顔になってて

俺の心が異様にざわついた






収録も終わり楽屋に戻った




らん「お疲れ様でしたー!!次の収録準備まで30分休憩になりますー」

元気よく彼女が入ってきた。


でも真っ先に目線が行ったのは翔さんだ

そしてお茶の準備にいそしむ彼女の後ろへまわって、ふと首筋を見ると、あざが数か所…

…キスマーク?

二人の空気が変わった理由って…もしや…




楽屋を出た彼女を思わず追いかけた




N「らんちゃん」


らん「はいっ何でしょう二宮さんっ」


振り向いた彼女の笑顔が眩しい…同時に
その笑顔を生んだのが、俺じゃない事に
ただ無性にイライラした


気がついたら彼女の手を掴み人気の無い倉庫に連れ出してた
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ