book
□怖
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(N side)
N「……」
らん「櫻井さん、お茶ですー」
S「サンキュ」
おかしい…
最近あの二人の空気がどうもおかしい。
つまらねぇ
翔さんが1番他人が入り込むの嫌がるから、ちょっと困らせようと思って世話係にらんちゃんを投入したのに、なんか仲良くなってさ…つか、なんかあったのか??
と、二人の動向を追ってたら、ある日の収録の合間、二人がいなくなったのよ
収録合間だからそんな離れはしないでしょ、ってことで近場を探したら、盲点ね
楽屋で二人ががっつり抱き合ってるのを見ちゃったのよ
そしてチューの嵐!!
いつも無邪気に笑うらんちゃんが
「女」の顔になってて
俺の心が異様にざわついた
収録も終わり楽屋に戻った
らん「お疲れ様でしたー!!次の収録準備まで30分休憩になりますー」
元気よく彼女が入ってきた。
でも真っ先に目線が行ったのは翔さんだ
そしてお茶の準備にいそしむ彼女の後ろへまわって、ふと首筋を見ると、あざが数か所…
…キスマーク?
二人の空気が変わった理由って…もしや…
楽屋を出た彼女を思わず追いかけた
N「らんちゃん」
らん「はいっ何でしょう二宮さんっ」
振り向いた彼女の笑顔が眩しい…同時に
その笑顔を生んだのが、俺じゃない事に
ただ無性にイライラした
気がついたら彼女の手を掴み人気の無い倉庫に連れ出してた