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□震
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N「いいよ!大丈夫だよ!降ろして…恥ずかしい…!」

「良くないです!どうしよう…私のせいで…骨折とかしてたら…ああ…一生分働いても慰謝料払えないなぁぁ」

半べそ状態でニノを担いで走る

こんな滑稽な場面

自分でもよくわからない状況だった。

N「・・・・・・」








医務室に到着して診察をうける

幸い骨折は無いようで、多少腫れるが2〜3日で収まるだろうとの事だった


「良かったぁ〜…」

私はその場にへたりこんでしまった。


Dr.「じゃあ痛み止めは出すからちょっと待ってて」

と言って医務室を出た。



N「その安堵は、俺のため?Stormのため?なんのため?」


「は?そんなのニノのために決まってます!!!」


N「 !!…へぇー、以外。こんな嫌なことばっかしてるのに、それでも心配してくれるんだ?」

「それは別として…当然です。私、二宮さん好きですもの。


N「…さっき”ニノ”って言ったね。さすがFCに入ってるだけあって本性出たね。」

「はっ…それはすみません!」





N「…俺のことは”LIKE”で、翔さんは”LOVE”ってトコか。」


なにかつぶやいたけど丁度ドクターが帰ってきたので聞き取れなかった

N「薬ももらったし、戻ろうか。ありがとう。」

しおらしく私に手を差し伸べて来るニノに拍子抜けしつつ、その手を取る

グッと引き寄せられニノの胸につく

N「俺じゃ…     ?」

聞こえないくらい何かささやき
一人医務室を去って行った


私を引き寄せる時の
切なそうなニノの表情が
頭から離れなかった
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