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□予
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何も言わない私に翔は黙って頭を撫でながら、優しく抱きしめる




翔以外の人に感じてしまった罪悪感と快感

思い出すだけで身震いした


S「…震えてる。ホント何があった?大丈夫?」

「…」

S「らん…」

「…ごめんなさい…翔に会えたのが嬉しくて…」

S「そっか…ありがと」

そっと身が離れ、キスをしようと翔の顔が近づく

でも、先刻の出来事がフィードバックしてしまい思わず顔を背けてしまった

「あっ‼︎そ、そうだっ…えーと、シャ、シャワー借りてもいいかな?走ってきたから汗かいちゃってー」

S「らん、誰かと一緒にいたの?」

「え?」

S「今、らんとは違う香りがした。」

「…えぇ?そ、そっかな。来る途中に香水が強い人にぶつかったからかも…」

S「ふぅーん…
じゃあさ、このアザは?」

そう言うと

私の手首をグッと持ち上げ目の前に見せる。

指のあとが青く残っている

「あっ…」

S「なにこれ」

「あっあのね、ちょっと仕事で怒られてる間グッと手首つかんでたんだよねー。悔しくて、あはは…」

S「へぇー。」

翔、目が笑ってないよ

S「自分でつかんだにしてはおかしくない?アザが付く向きが違うと思うけど。」

「へ?あ、あぁー、えっと…」

S「嘘つかなきゃならない事情ってなに?」

「あぁぁーあのねー…」

私の発言を待たず翔は私を壁に押しつけ、手首を押さえつけた



S「まさか誰かとこんなことしてたの?」

そう言うと荒々しくキス

息継ぎも出来ないほど

苦しさと力任せの優しさの無いキスに涙がこぼれた

S「俺がこんなにらんのこと好きなのに、らんは他の男と…」

「ちっ違うっ」

S「…お仕置きが必要かな」

そう言うと私を床に押し倒し

S「嘘つきの悪い子には躾をしなきゃ。」

「や…やめて…」

ビリーーッ


着ていた服も下着も破られ

「イヤーッッ」

前戯も無しに“翔”が入ってきた
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