幸福喫茶連載
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「一希…?なんでここに、」
「会長の知り合い?」
「始めまして、誉校三年の中津一希です、イトコがお世話になってますー」
女の子ふたりが動きを止めた。あれ、潤まで固まってる。あ、いっくんまた寝てるや。
「…ぅえええ!?相沢にこんないい人なイトコが居たのか!!」
「当たり前だろ、俺いい人だから。…有本以外には」
「おいどういう事だコラァ!!」
…あぁ、一はその背の高い子が好きなのか、わかりやすいなぁ。
そんなこと言ったら毒舌合戦が始まるから言わないけどね、ケーキ食べたいし。
「一希ちゃん会長とイトコだったんだ…」
「潤が一と知り合いだって知らなかったから言わなかったんだ、まさか知り合いとは…」
「一希、帰って来てたなら家に顔出してよ、二葉がウルサいから…そして何その格好は」
「二葉ちゃん美人になってるんだろうなぁ…この格好よくない?イケメンでしょー」
「似合ってるけど…日本の女子高生はそんな服装で学校へ行かない」
今の一の言葉に、さっきまで一と口論してた…壱だっけ?がフリーズした。あれ、言ってなかったっけ?でももう1人はわかってるみたいなんだけど…
「じゃ改めて自己紹介を。誉校三年中津一希、性別女です」
その直後すごい叫びがボヌールに響いた。いっくんはそれでも起きないけど。
「まぁよろしく、同い年だから敬語とかやめてねー」
「おう、あたしは有本壱っていうんだ、壱でいいぜ」
そっちは副委員長、と言われたのでそのまま呼ばせて貰おう。
「そういえば一希って高3だろ?何で同い年なんだ?」
「…あれ、飛び級って言わなかった?」
その後またすごい叫びがボヌールに響いたのはいうまでもない。
私の友達作り。