バイオハザード
□2話、⋯⋯まじ?
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「⋯よし、とりあえず風呂に入るか」
考えたって出てこないんだ、それなら普通に暮らせばいいだろう。
未だ部屋の中を見ているシェリルに近寄り風呂に入ることを伝える。
『ゲン!』
「ん?」
『ゲーン!』
「⋯一緒に入りたいのか?」
『ゲン!』
嬉しそうに笑うシェリルにレオンも微笑みながら風呂場へと連れていく。
任務で汚れた服を脱ぎ浴室へと入る。
鍛えられた体に熱い湯が流れていく。
「ふー、ほらお前も洗ってやる」
『ゲンゲーン!』
嬉しそうにレオンの前に来るシェリルにシャワーをかける。
どうやら気持ちいいのかさっきからふよふよと動いていて正直洗いにくい。
「じっとしろって」
『ゲーン!』
「ほら、次は俺の番だから浸かって待ってろ」
そう言っても何故か浸かろうとしないため風邪をひかないよう急いで汗を流す。
だいぶ懐かれたがまさか風呂まで一緒に入るとは思ってもなかった。
「ほら、冷えたろ?入るぞ」
『ゲーン』
「なんだよ?」
ずっと浴槽を見て入ろうとしないシェリルにレオンは考える。
入ろうとしないのは単純に湯が嫌いとかか?だがシャワーは平気だったんだ、関係ないか。
ならなんだ⋯、と思ってよくシェリルを見るとこの子は大きい。
抱きつかれたら意外と重かったしもしかしたら、ここ入らないんじゃないか?
「⋯⋯ギリ入らないか⋯」
『ゲーン⋯』
悲しそうにするシェリルにレオンはどうしたものかと考えていた。
いっその事入れるくらい大きいバスタブを買うかとも考えたが自分自身あまり湯船に浸からないため勿体ない気がする。
だが、入りたそうにしているこの子を無視することも無理だ。
どうしたらいいか考えているとシェリルは何か思いついたのか飛び跳ねる。
「なんだ、いい案でもあるのか?」
『ゲン!』
ひと鳴きするとぼふんっといきなりシェリルの周りに煙が現れた。
いきなりのことに驚いたが慌てずただ煙がなくなるのを待った。
すると目の前には17.8歳くらいの綺麗な女が立っていた。
『これで入れるわ!』
「⋯⋯⋯まじ?」
とりあえず、ものすげぇタイプだ。
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