彼の飄々とするこの態度はいつもの事だが、それに振り回されるこちらの身にもなって欲しい。まただらだらとソファで寝転がるその巨躯を私の自慢のピンヒールで踏んづけてやろうか。私はSではないけれどきっとそれは少なからず爽快なはず。もしかしたら彼はMかもしれないし。さて、そこで問題なのは、 「ねぇ、そんなに見つめられてると寝にくいんだけど」 「どこがいいですか?」 「は?」 「どこがいいですか?」 「え?」 「どこがいいですか?」 「なにが」 「どこがいいですか?」 「・・・・」 「どこが・・・」 いいですか、と続けようと思ったが隣の部屋から赤犬さんの咳払いが聞こえたから止めた。そういえばこの部屋の壁は薄かったな。 「ココがいいな」 何を勘違いしたのか青雉は自分の下半身を指す。何を思ったんだ奴は。血迷ったのかしら。 そんなに望むなら、 踏んづけて差し上げましょう (何しとるんじゃァ貴様ら!) 寸止めで赤犬さんに救われた青雉。 10/03/14/~ |