楓並木
□失敗#1
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「うっぜーなぁもう!邪魔だから離れろ!」
「ヤダ。」
「ったく、俺は料理中なんだよ!」
「ここで見てたい。」
ここは花道のアパート。
そして花道は夕食の支度をしていた。
だが毎回、流川が纏わり付いて離れないので不自由この上ない。
「あぶねーだろ!向こう行ってろよ!」
「どあほう抱きしめるの気持ちいー。」
「人の話を聞け!」
流川にしてみれば、せっかく花道と二人きりなのだ、夕食よりも先に食べたいものがある。
だがアパートに入ってすぐ押し倒すと花道に殴られるので、こうやって抱きついて夜が更けるのを待っているのだ。
それに花道が自分のために料理を作る姿はとても可愛くて、ついちょっかいを出してしまう。