楓並木
□日曜は君を
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いつもなら。
バスケして、シャワー浴びて、食事して、ナニかする。
ところがこの日花道の家にやって来た流川は、開口一番「映画行こう」と言った。
「…で?来たはいいが、お前なんか見たい映画とかないのか?」
「別に…。」
「じゃあ誘うなよキツネ!ぬ〜。 おっ、これ良さそうじゃん!これ見ようぜ!」
「…おぉ。」
「お前途中から寝てただろ!アクションとかCGとかすごくて面白かったのに!」
二人はハリウッド最新アクションとやらを見たのだが、映画に誘ったはずの流川は、開始30分で眠ってしまっていたのだ。
「んじゃーそろそろ帰るか!」
そう言う花道に、流川はまだ眠そうな顔で、「なんか甘いモン食いに行こう。」
と言う。
「俺様は金ないんだよ!なんかコンビニで買えばいいだろ。」
「寝たお詫びに…オゴるから。」
「!?!?」
花道は驚いて目を白黒させた。
流川が、寝た、お詫び−−?
不自然すぎる恋人に疑問を感じながらも、結局二人はカフェへ向かった。