楓並木

□うめ あめ
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「あっ晴子さんこんにちは!!どうしたんすか?」
「桜木君。今日うっかり傘忘れてきちゃって・・・。」
「じゃ、じゃぁこの天才がお送りいたしましょうか?!」
「え〜でも、悪いわよう。」
「いいんですいいんです!梅雨ですから雨も仕方ないですよ」
「ありがとう、優しいのね」
「アッハッハッ!!!」

花道は憧れの晴子と相合傘をすることが出来て有頂天である。
こんなラッキーなことがあるなら、嫌いな梅雨も悪くないなと思いながら晴子とのデート(?)を満喫した。


翌日の部活。また雨が降っていた。
その鬱陶しい空気よりも重い雰囲気の男が1人。

「流川くん・・・何か・・あったの・・・?」
部活を見に来ていた晴子が声をかけると、
いつもならボソっと返答をするか、聞こえていなくてスルーの流川が、「ギロッ」と効果音が出そうなくらいに晴子を睨んだ。
「ご、ごめんなさい・・・」
晴子は半泣きである。

「おいアホギツネ!なんで晴子さん睨むんだよ!?」
怒った花道が声をかけると、今度は花道を「ギロッ」と睨み、流川は部室へと去っていった。
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