偽りの声
□髪の虜
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貴女の髪に指を絡ませる
貴女は
僕に触れられるのが好き
だと言った
僕は何時でも貴女の傍にいて
何時でも貴女に触れてあげる
と言った
ある日貴女は僕の前から消えた
僕は貴女を捜した
捜して捜して捜して捜して捜して
だが貴女は見つからなかった
僕は貴女に棄てられたのか
僕に貴女を忘れるなんて出来るわけがない
貴女の髪を・・・
貴女の長く艶やかな髪
貴女の黒く滑らかな髪
貴女の髪に触れたい
今の僕には其れしか考えられない
僕は貴女の
僕は貴女の髪の
虜だから