偽りの声

□髪の虜
1ページ/1ページ

貴女の髪に指を絡ませる
貴女は
僕に触れられるのが好き
だと言った
僕は何時でも貴女の傍にいて
何時でも貴女に触れてあげる
と言った


ある日貴女は僕の前から消えた
僕は貴女を捜した
捜して捜して捜して捜して捜して

だが貴女は見つからなかった
僕は貴女に棄てられたのか

僕に貴女を忘れるなんて出来るわけがない

貴女の髪を・・・

貴女の長く艶やかな髪
貴女の黒く滑らかな髪

貴女の髪に触れたい

今の僕には其れしか考えられない

僕は貴女の

僕は貴女の髪の



虜だから

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ