偽りの声
□紅色の液体
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温かくぬるぬるしてて気持ちいい
とても綺麗な紅色の液体
あたいの大嫌いな色
貴方の大好きな色
そんな綺麗な紅色が
あたいの廻りに沢山
たった今此の場で何が起きたのか
其れが解るのはあたいだけ
だってあたいの廻りに生き物はいないんだもん
皆死んでる
皆逝っちゃった
皆あたいの事置いて逝っちゃった
あたいの眼の前で
皆血しぶきを上げてたの
あたいの両親も友達も皆
貴方に刃向かった人皆
皆綺麗な紅色に染まって逝ったの
あたいは貴方を愛していた
でももう此以上の犠牲者は出したくないの
もうあたいは独りぼっちだから
独りぼっちは嫌だから
あたいは貴方を愛していました
だけど
あたいは貴方を殺めようとしています
サヨナラ
アタイガ愛シタ人