宝物2

□甘えていいんだよ
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早朝、眩しい光で目を醒まされた。涼しいようでまだ暖かい、外の気候はそんな中途半端なのが土方は好きだった。

昨日は布団に入った記憶がない。ふらりとやってきた山崎にさんざん身体を酷使させられ挙げ句の果てにはほっぽとかれた覚えがある。…その証拠に立てないほどに腰が痛い。

「土方さん、朝ですよ。」

起きれないしまだ起床時間まで時間がある、ともう一度布団に潜り込んだ、と同時に何者かによって襖を開けられた。…シルエットだから誰かわからないが…声からして山崎であろう。
風呂にでも入ってきたのだろうか、繭のような繊細な黒髪は濡れ、光を反射してはキラキラ光る。時々ぽつりと髪から垂れては肩にかけているタオルへ雫が落ちた。その落ちる様子が昨夜に重なり激しく吐気を催すのだ。
気持ち悪い、ただでさえ吐気がするのにまだ身体の中に山崎の放った残骸が残っていると思うと気持ち悪いのを通り越して嫌悪感までもこみ上げてくる。




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