昭和クラウン

□希望の桜花
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そうだ、自分はずっと逃げていた。

死から目を背けるということは、生きることからも目を背ける事と同じ。

そんな簡単な事を、自分はいつから忘れてしまっていたのだろう。

自分より遥かに小さな存在である彼女が教えてくれたのは、すごく単純で、簡潔で、明快で、でもそれはとてもとても大切な事。










――満月が美しく輝いていたあの夜、俺はかけがえのない出会いをした。








 
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