薔×薇
□アニマルプレイ
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『アニマルプレイ』
「…何だよソレ。」
「は?」
突然のサンジの問いかけに、ゾロは間抜けな声で返す。
「何お前、そういうプレイがしたかったの?」
『言えよーvv』と勝手に盛り上がるサンジ。
「…何のことだかさっぱりわからねえ。」
きょとんとした表情のゾロ。
「ホントにわかんねえの…?」
サンジは、相変わらず口が開いたままのゾロに近付き、頭の上のソレを掴んだ。
「じゃあ、何だよこれ。」
「わぁっ!?」
驚いたゾロは、サンジに掴まれたソレを触って現実を知る。
「何だこれ!?」
「狐の耳じゃねえの?ご丁寧に尻尾まで。」
頭の上には三角の耳。
お尻にはふさふさの尻尾。
「何じゃこりゃぁああぁあっ!?!?」
「何だ?今度はアフロか?」
「ちげえよ!おりゃ探偵じゃねえ!!」
話がそれました。←
「それにしても、触り心地良いなあ。」
くにゅくにゅ
「ばっ…やめろ!!」
大きな反応を見せたゾロは、
また耳を掴んできたサンジの手を振り払おうとしたが、
いつものように力が入らない。
「あれ…?」
その様子にサンジは驚いたが、怪しく口角が上がった。
「あれー?ここ感じるみてーだけど、抵抗しなくていいのか?」
意地悪く執拗に攻め立てる手に、思わず声が零れる。
「あっ、やめ…。」
「そそるなあ…。」
触れ合う部分が熱を持ち始める。
ゾロから溢れた甘い声は、サンジの舌に絡み付いて飲み込まれていった。
「離、せよ…っ。」
いつの間にか露になったゾロの上半身。
しつこく這わされるねっとりとした舌の感覚で、互いの熱は上昇する。
「離せって…。」
何故かいつもの馬鹿力を失ったゾロは、サンジの愛撫でより力が抜けていく。
「お前、この美味しい状況で何もしないなんて生き地獄だぞ。」
「知るかよ…!」
「理由は知らねえけど、力は出ないみたいだし…まあ、大人しくしとけ。」
ゾロの体をぐっと引き寄せ、その大きな耳も一緒に撫でながらサンジが言う。
「俺の手好きだろ?」
「…アホ……。」