薔×薇
□コックの仕事
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目に飛び込んできたのは、血だらけのゾロだった。
3本の刀は全て刃先が折れ、ゾロの足元に散っている。
ゾロはそのうちの1本を取り、首筋にあてた。
「俺の命一つで勘弁してもらえるなら有り難ェ。」
え……どういうことだよ…!?
「…っ!?」
声が出ねえ…。
おいおい、手も足も動かねえじゃねえか…!
どうしちまったんだよ俺ァ!!
ゾロ!ゾロ…!!
やめろ!!
俺、まだお前に…。
お前に言ってねえことが…!
俺の思いが届いたのか、ゾロが俺の顔を見た。
ゾ、ロ…。
そして、笑った。
「…達者でな。」
ズシャァアアッ…!
ゾロォオオオオ……ッ!!!!
『コックの仕事』