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□コーヒー
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「クルル殿の好きな飲み物はなんでござるか?」



「カレー」



「・・・・・・・・・・・・」



「なんだよ・・・」



「それは食べ物では・・・?」



「食べ物であり、飲み物であり、風呂であると思うぜ、オレは」



「なかなか珍しい発想でござるな・・・」



「唐突になんなんだァ?そんな質問して」



「いや、ちょっと興味があったのでござる」



「きょーみぃ〜?」



「クルル殿はカレーを好んで食しているけれど、何を飲むのが好きなのか…と」



「ふーん」



「・・・まさか好きな食べ物と好きな飲み物が同じとは・・・」



「先輩はアレだろ?渋い緑茶」



「そうでござるな〜。1日に欠かせぬ飲み物ではあるでござるよ」



「意外性もクソもねぇなあ」



「あ、でも」



「ン?」



「拙者、コーヒーも好きでござるよ」



「コーヒー??」



「小隊の皆と宇宙人街で食事をする時には、コーヒーが出ることもしばしばでござろう?」



「確かに飲むときゃ飲むよな、アンタ」



「たまに飲みたくなる味なのでござる」



「ほおー。それについちゃあ意外性はなくはないな」



「拙者とて、和物にだけ関心があるわけではござらんよ」



「ま、オレだってコーヒーは飲むぜ」



「ものによっては本当に美味でござるからな」



「じゃあよぉ先輩」



「なんでござる?」



「今度二人でコーヒーショップにデート」



「小隊のみんなとどこかで飲みに行きたいでござるなぁ」



「最後まで聞けよ」



「言っておくでござるが拙者、そのような気はないので」



「堅ェなぁ」



「堅いとか堅くないとかという範囲の話でござるか?」



「あーうっせ」



「・・・・・・・・・・・・」



「ところでよぅ」



「・・・うん?」



「デートって名目じゃなきゃ2人っきりでもいいんすかぁ?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ・・・」



「じゃあ今度2人で」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かったでござるよ」



「ククっ。さすが先輩」













「ギロロ、アレどう思う?」



「うまいこと話の流れを変えられて2人で出掛ける約束をつくらされてるようにしか・・・」



「・・・で、ありますな」






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