ボーダーライン
□3.
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さて、
準備も万端!
私は靴を引っ掛けて家を飛び出した。
「リンク!おまたせっ」
「セラフィナ、やっと来た」
「ごめんごめん、いろいろ準備してたら遅くなっちゃって」
リンクはエポナのたてがみを撫でながら、「なー、エポナ」と声をかけている。
私は今日の昼ご飯用のパンと飲み物を手に持ち、背中に剣を下げ、腰のポーチにはお金を持っていることを確認した。
「行こうか」
リンクの一言にエポナが嬉しそうに嘶く。
エポナの背に乗せてある売り物の荷物が重そうだ。
「セラフィナ乗って」
私は軽く頷くと、少し軽く跳んで、エポナの背に乗った。
リンクも軽々しく私の後ろに軽々と乗る。
まだ朝霧の濃い時間帯。
村人はみんな朝は早いが、さすがにこんなに早い時間から起きている人はまずない。
それだから、私たちは静かに村を出発した。
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