REVIVAL
□0~20
3ページ/22ページ
おはよう
そう声をかけてくれる
君に…
俺はいつ気づけたんだろう
1, 気づかぬうちに
俺が中学生になって、リボーンがやって来た。
赤ん坊のリボーンが俺をマフィアのボスに育て上げると言った。
正直言ってマフィアのボスなんてごめんだった。
今もそれは変わらない。
でも、少しずつ精神的にも体力的にも成長したと思う。
信頼し合える、大切な仲間もできた。
俺はずっと京子ちゃんが好きだった。
否、好きだと思い込んでいたのかもしれない。
「沢田くん、落としたよ」
突然声をかけられて振り返ると、
俺のシャープペンシルを持って立っている風雅さんがいた。
「ありがとう。何時落としたんだろ?」
俺は少し苦笑いする。
「沢田くんの筆箱ちょっと開いてるからじゃないのかな?」
言われて見てみると、確かにファスナーが少し開いていた。
「うわ!ほんとだ。全然気づかなかったよ、ありがとう」
「どういたしまして」
くすりと笑う君
そんな君に何時の間にか
堕ちていたなんて
今君に会えたなら
今言えたなら
君はどんな顔をするのだろう
.