ボーダーライン
□6.
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無事にセラフィナが戻って来た。
本当に、本当にあのときは心配しすぎて、頭が可笑しくなりそうだった。
そんなぐらいセラフィナは俺に取って大事な家族なんだ。
……きっと。
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「リンク、大丈夫なの?」
「えっ、何が?」
「えーっとそれは、その…
昨日の晩あんまり寝てないって聞いたから」
「あぁ、大丈夫。早く行って、帰ればいい話だから」
リンクの言葉に私は何も言えず、結局私たちはこの宿場町を出て、目的地である城下町に行くことになった。
「エポナ、ちょっと久しぶりね」
嬉しそうに嘶くエポナを見て私は頬が緩む。
「さて、荷物も積み終えたから、行こうか」
「うん」
私たちは宿場町を後にした。
to be continued