タイトル未定
□さいれんと・るーむ△
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「きれいだね、亜空都の部屋」
「そう?」
「うん・・・あ、あれは・・・」
聖音が指差した先には、サッカーボールが置いてあった。
あぁ、こいつボールがだめなんだったな。
ちゃんとしまって置けばよかった・・・
「もう長いこと使ってねぇよ。叔父さんが何時だったかくれただけ」
「そう・・・なんだ・・・」
「聖音?大丈夫かお前」
「う、うん・・・」
見るからに大丈夫ではない。
置いてあるだけでこんなにも怖がるなんて、よほど嫌な思い出があるんだろうな。
俺は、聖音をベッドに座らせた。