断片

□ボウバクexistence
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ねぇ母さん

分からないよ

あなたは何処へ行ってしまったの?



『死ぬ』って何?



ボウバクexistence






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「ただいま帰りましたーっ」
「お帰りシェリー」


町外れの小さな靴屋。
親の無い僕を拾ってくれた、ノヴァおじさんのお店。

僕は七つの時にここに来て以来、娘としてお店の手伝いをしている。


「おやつが出来ましたよ」
「今日は何?」
「キイチゴがたくさん取れたから、パイにしてみたの」
「わーい!アリエスさんのパイ大好き!!」
「それは美味そうだな」


いち早く席についた僕の後から、おじさんとアリエスさんがやってくる。
全員が座るのが待ちきれずに、僕はパイを頬張っていた。


「慌てちゃダメよ」
「んふ、だって美味しいんだもん」
「ははは、シェリーは元気だな」


いつもの午後、変わらない日常。
僕にとってかけがえの無い幸せそのもの。

毎日がこんな風に過ぎていくのだと、ずっと思っていた。















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