怖い話@

□「鹿島さん」
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私の地元では有名な話です。 第二次世界大戦後のこと。日本はアメリカ軍の支配下に置かれ多くの米兵が行き交う時代でした。ある夜、地元でも有名な美人が一人で加古川駅付近を歩いていた時。ジープが背後で急停止。降りてきた数人の米兵にレイプ、さらに体の両腕・両足の付け根の部分に銃弾を叩き込まれ痛がる様を弄ばれました米兵達は気絶した彼女を路上に放置したまま走り去りました。  人通りの少ない道。しかし運良くその場を通りがかった医者に発見されて運ばれ、既に壊死の始まっていた両腕・両足を切り落とすことを代償になんとか一命を取りとめたのです。けれど意識の戻った彼女は自分の姿をみて絶望、国鉄(当時)加古川線の鉄橋上へ車椅子で散歩につれられているスキをみて車椅子を倒し、両腕・両足のない体で体をよじらせ鉄橋の上から走ってきた列車へ身投げし自殺しました。。警察、国鉄から多くの方が線路中で肉片の収集をしましたが、不思議なことに首から上の部分の肉片は全くみつからなっかたとのことです。  事件が起こったのは、数ヶ月後です。加古川市では行方不明者が相次ぐようになり、いつしか彼女の呪いとの噂が広まりました。首も四肢もない血塗れの巨大な肉片が肩を左右に動かしながら這ってくる、と。そしてそれに追いつかれる取り込まれてしまう、と。
次は自分だと予想した者が恐ろしさのあまり加古川市と高砂市(隣の市)の間にある鹿島神社(地元では受験前など多くの人が参拝する)でお払いをしてもらいました。すると「暗闇のむこうに恐ろしい恨みがあなたを狙っているのが見えます。お払いで拭いきれない恨みです。どうしようもありません。唯一貴方を守る手段があるとするならば、夜、肉片が這ってきても絶対目を閉じずに口で鹿島さん、鹿島さん、鹿島さんと3回叫んでこの神社の神を呼びなさい」といわれました。その夜、やはり肉片は這ってきましたが恐怖に耐え必死に目を開いて「鹿島さん」を 3回唱えました。すると肉片はその男の周りをぐるぐる這った後、消えてしまいました。  通常、話はこれで終わりますが、やはり恨みは非常に強く、いまもその肉片は這いずり回っていて。この話を、もし知ってしまうと肉片がいつかはその話を知ってしまった人のところにも現れるということです。 私(兵庫県出身)が知ったのは、高校時代ですが私の高校ではこの話は人を恐怖に与えるためか迷信を恐れるためか口に出すことが校則で禁止されました。皆さんはメールで知ったので鹿島さん(地元では幽霊の肉片を鹿島さんと呼ぶ)を見ないといいのですが…もし現れたら必ず目を閉じず「鹿島さん」を3回唱えてください。

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