怖い話@

□「片づける女」
1ページ/1ページ

僕の友達に中野という男がいます。その中野が体験した話しです。中野はかたづけられない男なんです。部屋なんかもう、すごく汚いんです。ある日の夜、中野が仕事から部屋に帰ると、部屋がかたづいてるんです。 おかしいなぁと思ったんですが、とりあえず気にしなかったみたいなんです。キレイになったとしてもかたづけられない男なもんで、一日でまた汚くなります。その日も仕事から帰って来ると、また部屋がかたづいてるんです。その日から毎日のようにそれが続きました。中野はほんとにおかしいと思いました。泥棒とかではないんです、何も取られてないから。ただ、部屋がかたづいてるんです。ある日中野は給料でビデオカメラを買ったんです。撮影して何が起きているのか観てやろうと思ったのです。そしてある朝、仕事に行く前にカメラを、部屋の角にセットして録画ボタンを押したんです。そして仕事に行きました。。夜、中野は仕事から帰って来たんです。やっぱり部屋はかたづいていました。角にセットしたカメラの録画ボタンをオフにします。早速観ようと思いました。
ビデオをデッキにセットして再生を押しました。朝の光景です。自分がカメラをセットしてるとこでした。準備が終わって部屋から出ます。部屋のドアがガチャンと閉まったその時、ふすまがスーッと開いたんです。そしてその中から、女が出てきたんです。髪がものすごく長く、白い和服みたいなものを来てるんです。そして何をするかと思ったら、部屋をかたづけ始めたんです。それもすごくゆっくり。中野は不気味に思いました。かなり時間もたち、かたづけ終わり女かふすまに入っていき、スーッと閉めました。その瞬間、部屋のドアがガチャンと開いて自分が帰って来たんです。そしてカメラの録画ボタンをオフにしていました。中野はふすまの方を見ました。そしたらふすまが少しだけ開いていて、そのすき間から女がのぞいていたんです。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ