反逆 R-2

□ゆめの、すこしあと
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相変わらず馬鹿だなぁ。なんて言われて
このすこしあいた距離がもどかしくて、

この手を伸ばして...






そんな、夢を見て。
目を覚まして、咄嗟に君を探してしまって
気がついて、少しだけ笑った

また今年もこの日がやって来て、僕だけが目を覚まして、君だけがおいてけぼりで。

声が聞きたいよ
抱きしめたいよ
抱きしめてほしいよ


叶わない願いだけが柔らかな世界にぽつりと落ちて沈んだ。

人々の笑い声も、暖かな日差しも、澄み渡る青空へと伸びる木々も、唄うように優しく揺らす風も何もかも。


すこしだけ優しくなった世界なのに、


なんで、一緒にいたあの日々には届かないのだろう。


君の隣で見た世界は、何よりも美しく優しく柔らかくて

美しさだけが残った世界に、君はいなくって。

君だけがいなくって。


夢をみて目が覚めて
君はもういないけれど、もう届かないけれど

二人で生きてた世界が、いつまでも輝きにあふれていれば、いい


*****
だからおやすみ。




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