銀魂夢小説

□情事の後で
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銀時ver.



媚薬なんて飲んだことはないけど、もし飲んだら――……

こういうことなのかもしれない





優しくすると自分で言っておきながら、すぐに無理だとわかった

結っている髪を解いて、わざと乱すことで自分を煽った

紅潮する頬も、艶やかな唇も、甘い声色も全て、自分のものだと痕を残した


事が終わった静まり返った部屋
布団を被るその体は、微かに汗ばんでいる

銀時は上半身裸で、体を起こして彼女を見つめた


「なぁ……こっち向いて」

「や、だっ………恥ずかしいもん」


今さらそんな可愛い事を言う彼女に、ドS心がくすぐられる
羞恥を隠す布団を剥ぎ取って、体温が上昇したままの裸体が露になった


「や……!ちょっと銀さん!布団返して!」

「だってお前がこっち向かないから。ほ〜ら、ここ……」

「やぁ!」


体中に浮かび上がる鬱血痕
乳房に残るそれを指でつつくと、彼女が甘い悲鳴をあげる

もっと欲しくて、聞かせて欲しくて、どんどん欲張りになっていく


「これ、どーしたのかなぁ?」

「どうしたって……銀さんが付けたんじゃない!」

「どうやって?」

「どうって………吸っ………もう言わせないで!」


真っ赤になって枕を投げてくる
余裕で受け止めて横に置いた


「これも……これも………全部俺が付けたんだよな」


なぞるように唇を這わせると、彼女の肌はビクビク震える

それが嬉しくて、夢中で痕を確かめた


「っ……や、もう……銀さん……」

「………これ、もっと増やそうか」


こくりと小さく頷いた彼女は、潤んだ瞳を向けていた


「あ………最後に確認な。こんなことしていいのは俺だけだかんね」

「当たり前じゃないっ……私は………」

「俺のモノだからな」





欲しくて欲しくてキリがない
どうにもこうにもおさまらない熱

言うなれば、彼女自身が媚薬な存在


.

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