過去拍手
□肉食系彼女
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乾燥する時期だから。と、彼女はリップクリームを塗る
「ちょっとつけすぎなんじゃない?」
何回も重ねて塗るために、唇はテカテカしていた
普通の女性はそんなにつけるものなのだろうか
ただ単に、塗りすぎているだけなのか
小さな疑問をぶつけてみると
「大丈夫、このくらいがちょうどいいの!」
どこか自信に満ち溢れた笑みを浮かべて
楽しげにし始めた。
「ねえ、雪男も唇乾燥してる」
「え?そう?」
「だからね、リップ塗ろうか!」
「は?」
唇に柔らかいものが当たったそれは、
いつもよりも濡れていた
何秒かして、離れていった唇
「っ……」
「ね、リップ塗れたでしょ?」
先程までテカテカして
つけすぎなのではないかと疑った唇は
程よいくらいになっていた
「ね?リップつけすぎじゃないでしょう?」
楽しそうに笑う彼女は、誰もが認める肉食系女子だ。
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年上だといいな、設定
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