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□ある日の気持ち
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「奥村先生は好きだけど
悪魔薬学は嫌いなんです。」
授業後、勉強の質問に来たみょうじさんの
いきなりの言葉に一瞬間ができた。
「……なぜですか?」
「…先生は恋したことありますか?」
「恋、ですか…」
「悪魔薬学が恋人ですか?」
ペンを動かして顔をあげずに
会話をする異様な光景。
「さあ、どうでしょう。」
椅子から立ち上がった彼女が
小テストを持ってきた
「終わりましたか?」
「わたし、先生のこと好きです」
テストを置いて走って帰ってしまった。
「…返事くらい聞いていってほしいですけどね」
一人教室で洩らす一言は
なんとなく明るい口調で
頬も緩んだ情けない顔。
(悪魔薬学も好きですが、僕はなまえさんが好きですよ)
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help me。あは
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