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□濡れた微笑
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急に降りだした雨に打たれながら歩いていると
背後から大好きな奥村先生の声。
「みょうじさんも傘ないんですね」
先生も傘がないみたいで雨に濡れていた。
「タオル貸すので寮に来ませんか?」
はいって勢いよく頷いてしまって
恥ずかしくなった。
先生と燐が住んでる寮に入ると
殺風景で男の子らしい部屋だった。
「はい、タオル」
「あ、ありがとうございます!」
すごくフワフワでいい香りがするタオル
コートも脱いでネクタイも外して
Yシャツだけの姿に胸打たれ、
早まる鼓動が聞こえそうで怖かった
「どうしたんです?」
いっこうに拭かないわたしを不審に思ったのか
タオルをとって髪をわしゃわしゃ拭いてくれた
「風邪引きますよ?」
やわらかく笑う先生がすごくかっこよくて
「すみません」と謝ってしまう
「たまには雨もいいですね」
すぐ近くに居る先生
「そうですね。雨好きです」
自然と出た笑みを隠すことはなく
ふたり、わらいあった
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ごめんなさい gdgdですね…
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