□嘘なんかじゃないよ
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ミーハーなんじゃない
周りの女子とは違う


わたしは、本気で奥村くんが好き
すれ違う度に高鳴る胸と意識しすぎる脳内



ああ、もう 苦しくて苦しくて
好きすぎて辛くなってしまう



こんな想いは毎日のこと
一向に慣れる様子はないから
恋愛って疲れるものだよ
でも奥村くんへの恋に疲れなんて言葉はないんだ!












「名字さん、今いいかな?」


そんな思考回路を遮る声と肩を軽く叩かれる感覚




「っわあ!…あ…どうしたの奥村くん?」




「ああ、さっき先生からこれ、渡してくれって頼まれたんだ」



「あっ、あありがとう!」



少し上の奥村くんの笑顔にはノックアウトだけど
更には渡されたものを受けとるときに
たまたま触れた指。

わたしはもう精一杯で爆発寸前だった





そんなわたしを見てくすりと笑う


ああ、それと。と
なにか言いかけた奥村くんを見上げる







「いきなりで悪いんだけど
僕名字さんに惹かれてるみたい」







フリーズするわたしを余所に
奥村くんは素敵な香りを漂わせて
身を翻して去っていってしまった






夢心地?
試しに腕をつねってみた



「あ、いたい!」




赤くなった腕と奥村くんの後ろ姿を交互に見る






ふいに振り向いた奥村くんが
わたしに微笑んでるのを見た




鳴り響くチャイムも無視して
奥村くんを追いかける





嘘なんかじゃないよ



(わた、わたしも!奥村くんに惹かれて…てゆうか好き!)







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\(^o^)/粕漬けされた夢小説

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