Nobody can Say.

□君はペガサス
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「サヨナラ・・・。」



敦子の最後のセリフが今でも頭を離れない…。



オレのマジは…

   敦子の為だけに…。



手を伸ばしてももう届かない…。



敦子の眼差しは
いつもどこか悲しげで
ボクの中の孤独を見抜いていたんだね。



そんなことにも気づいてあげられなかった。



敦子は何を思い
別れを選んだのだろう…。



もしも2人が出会わなければ

敦子を失うことなくすんだのに…。



ボクの心が夕陽のように真っ赤な血を流す…。



お互いに見えない幻のナイフで
傷つき傷つけあっていたんだね…。



ホントに何も気づいてあげられなかった。



もっと近づくことが
もっとわかりあう
たった一つの道だと誤解していた…。



敦子の姿はもう見えないけど

そこにいると

今のボクにはわかるよ。



敦子…

キミは初めから想像上の

ボクが描いたペガサス…。



誰も見たことない

愛を思い続けた罰さ…。



___END

   
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