青春の稲妻

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今日は寝る気にもなれないし
当たり前に授業に出る気なんてさらさらない。



じゃあ学校に来なきゃいいのに

っていう人もいるけど

…家にいる方が嫌だし。



屋上には行かずに
朝っぱらから保健室にいた。



保健室の回転イスに座って
上を見ながらなんどもクルクルと回る。

どんなに回ったところで目の前の天井が回るだけで
頭が回転して良い考えが浮かぶわけでもない。



ただ、クルクルと回っていると


大堀先生に肩を掴まれとめられた。



「きもち悪くなるわよ?」



「………気持ち悪い…。」



「だから言ったじゃない!」



…梅ちゃんだったらダンスしてるからきもち悪くならないのかな?

…友美だったらこんなことしてるアタシをみて笑ってくれるのかな?

…智美だったらいつもみたいにイヤミ言ってくれるのかな?



「はぁ〜…。」



「そんなに気持ち悪いの…?」



「…先生。

 自分自身が気持ち悪いです。」



「アラアラ…。

 悩み多き高校生ってことね…。

 若いわね。」



「興味ないの丸わかりですよ…。」



「そんなことないわよ。」



なんて言いながら作業をしながら片手間で聞いてるじゃん。

いいや、別に先生に話すつもりなんかないし。



教師なんて所詮教師…。



「…寝る。」



眠気なんてないけど…。

あの真っ白のベットに寝転んだ…。


  
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