チユウと恋したら…

□チユウと恋したら…
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トモからの電話



「トモ、明日オフなんだけど

 コウくんは明日何か予定ある?」



「オレも特に予定ないけど。」



「じゃあさ、

 トモとデートしない?」



「え?!」



「だって久々のオフなんだからいいじゃ〜ん!」



「まぁ…良いけどさ…大丈夫なの?」



「なにが?」



「ほら…色々…?」



「色々?」



「バレたりとかしたり。」



「ん〜。

 でもいつも家の中じゃつまんないも〜ん!」



「そうだけどさ…。」



「いいじゃん!

 明日だけ!!明日だけだから!!」



「わかったよ…。どこ行く?」



「考えておく!

 明日お昼にコウくんの家に行くからまってて!」



「わかった。

 いつも悪いね。」



「ううん!

 じゃあ明日ね!」



「おやすみ。」



「おやすみ!」



外で待ち合わせできないからって
トモはいつも家に来てくれる。

それが時々すごく申し訳なく感じるんだ。

仕方ないことなんだけど。

それに
外でデートなんて絶対にあり得ない…。
何かあってからじゃ遅いからね。

ほら、
写真週刊誌とか…。

だけど
トモはそんなこと気にしないで外でデートをしたがるんだ。

でも
今時の女の子なら当たり前なんだよね。

当たり前のことができないのって
やっぱり
つらいのかな…?

なんて考えたりもする。

とりあえず

明日はどこへ行こうか…。
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