チユウと恋したら…

□チユウと恋したら…
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ある日の朝
いきなりの板野さんからの電話で目が覚めた。



「おはよ…?

 どうかした?朝から。」



「朝からチユウがうるさいんだけどさ…。」



「チユウ…?あぁトモね。

 トモがどうしたの?」



「明日なんの日か知ってる?」



「え?いきなりだな…。

 誕生日でもないし…

 …何の日だっけ??」



「だと思った…。

 チユウが言うには明日で付き合い始めて

 3カ月だそうですよ〜。」



「おぉ!そうなんだ!」



「…。」



「…?で?」



「で?じゃねぇ〜よ。

 3カ月なんだってさ!」



「うん。」



「マジかよ…。

 なんか記念日的なこと考えてないの?」



「え?なんで?3カ月でしょ?」



「でたよ〜。

 3カ月でも記念日は記念日。

 チユウは何かを期待してるよ。」



「なにかって?」



「サプライズ的な?」



「そんなのいきなりムリだよ…。」



「だよね…。

 男だったら記念日くらい覚えておいて

 何かしらやってあげないと…。」



「そうなのか…。」



「一応、ともが教えてあげといてよかったよ…。」



「ホントだよ…ありがとう!!」



「あとさ…。」



「ん?」



「非常に言いにくいんですが…。」



「なに?改まっちゃって。

 キャラじゃないじゃん?」



「いや〜…。」



「なに?言いにくいこと?」



「うん、何というかさ、

 ともから言うのもおかしいんだけどさ。」



「だからなに?」



「キス…。」



「へ?」



「チユウとまだキスしてないんだって…?」



「…うん。」



「そろそろなんじゃない…?」



「え?」



「てか、3カ月もたつのにキスもしてないとか…

 よく続いてるね…。」



「そんな、急ぐことじゃないと思って…。」



「まぁお互いが良いならそれで良いんだろうけど…

 チユウはどう思ってるか…だよね。」



「うん…。」



「まぁ、明日の記念日ガンバ!

 ってことで。」



「あぁ…。頑張るよ〜。

 教えてくれてありがとう!!

 感謝します!」



「今度なんか御馳走してね!」



「了解!じゃあね!」



「じゃあね!」





てかなんだよ〜…。

記念日って何したらいいんだ…?!



それに…。

キス…か………。



急ぐことじゃないから…。



いや、
ビビってんだよ…。オレ。



トモは

どう思ってんだろ…?



キス…したいのかな…?



でもそんなこと聞けるわけもないし…。



時が来たらで良いよね…?
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