チユウと恋したら…

□チユウと恋したら…
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あんな話されてから
なんか凄い意識してしまっている自分がいる…。



さっきからトモの唇ばっかり見てる…。



どこ見てんだよオレ!!

自分の頭をガシガシとかきむしった。



「どうかした?」



「ど…どうもしないよ…。」



焦ってる…焦ってるよオレ…。



「変なの〜。」



そう言いながらトモはキッチンで夕食を作ってくれた。



トモは見かけによらず料理がうまい。
特に煮物系は自分の親より上手いんじゃないかと思う。

うん、
最近の女の子で煮物系をこんなに作れる子はいない。



「うまっ!

 やっぱトモの料理はうまいよなー。」



「でしょ?!もっと褒めて!!」



「はははっ!凄い凄い!」



そうやってトモの頭をなでた。

トモは猫のようにオレにすりついてくる。



くしゃっと笑う笑顔が眩しい!

眩しすぎるっ!!!



可愛すぎるっ!!!



なんて。





あっ!そういえば!



「トモ〜。

 明日の公演ってチーム何?」



「え?Bだよ?」



「マジか…。」



「ん?」



「明日、学校の映像研修、劇場公演撮影なんだよね〜。

 トモは休演?出演?」



「…出演。」



「気まず〜!」



「それトモのセリフ!!」





マジか…。

撮影しにくいって。



劇場公演の撮影は嫌いじゃないけど
よりによって
トモのいるチームB公演の撮影なんてな…。
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