チユウと恋したら…
□チユウと恋したら…
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目が覚めると隣にトモがいた。
いつの間に家に来ていたんだろう…?
遅くなるから会えない
って言ってたのに来てくれてたんだね。
ぐっすり眠っているトモの髪を優しくなでた。
窓から差し込む日差しが眩しい。
今日も他愛もない一日が始まる。
トモが起きないようにこっそりと身支度をする。
トモはそんな些細な物音じゃ起きないけど
自分なりに、疲れているトモに気を遣う。
全ての身支度が終わり
眠っているトモの耳元で
「いってきます。」
と囁いた。
玄関の扉に手をかけると
「コウくん!いってらっしゃい。」
と、
トモが眠い目をこすりながら
傍まで来て見送ってくれた。
どんなに眠くても
いつも見送ってくれる。
「いってきます。」
そう言って微笑みかけると
トモは満足そうにまた眠りについた。
歩みなれた日常。