チユウと恋したら…
□チユウと恋したら…
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目が覚めるとお昼を過ぎていた。
しまった…。
昨日の夜
どこ行こうか考えてたら全然眠れなかったんだ。
いや、小学生みたいにワクワクしすぎて眠れないんじゃなく!
どこか、人が少なくて
でもトモが楽しめる場所…
って。
アパートの階段を上がってくる足音が聞こえる。
トモだ。
その足音はやっぱりオレの玄関の前で止まって
家のドアのかぎを開けた。
「トモだよ〜!おはよ〜!」
「おはよ〜。」
やばい…寝起きで全然声が出てない。
「む!!寝てたな!!
このトモが珍しく寝坊せずに来てるって言うのに!!」
「ごめんごめん!すぐ準備するから!」
うわ〜トモの機嫌が悪いよ。
急いで着替えて身支度をした。
「トモ、行きたいところ考えてきたんだけど!」
「どこ?」
「デ○ズニー!」
「いやいや!ムリだよ!
人多いし!」
「え〜!
最近全然行ってないんだも〜ん!」
「ダメだって!別の場所にしよ?」
「じゃあ〜。動物園?水族館?」
「どれもムリ!」
「だったらコウくんが考えてよ!!」
…ん。
あそこにしよう。
「じゃあ黙ってついてきてくれる?」
「何?どこ?楽しいところ??」
「黙ってついて来いって!」
「わかった!」
トモはなんだか不思議な顔をしたけど
嬉しそうに笑った。
人が少なくて良い場所っていったら
今ならあそこしかないでしょ…。