Black Stars
□cookie
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「はぁ〜」
人体模型を抱きかかえながら
溜め息をつく葬儀屋の店主
時計を見上げると19時過ぎ
外はすっかり日が落ちている頃だろう
「…だはぁ〜」
肩を落とし再び盛大な溜め息をつく
人体模型を抱えたまま
骨壺から骨クッキーを取り出し
食べるわけでもなく眺めた。
「せっかくジュリの為に
いっぱい焼いたのにねぇ〜」
彼女が来ると聞き
彼女の大好きなクッキーを
いつもよりもたくさん作ったのだ
しかし 夜がそこまで迫っても
彼女は来ない
「はぁ〜
今ドコにいるんだい…?」