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□席替え
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「次の時間席替えするぞ―」
先生の声が響き渡る。
無駄に声が大きい。
俺は今窓側の席にいる。
そして休み時間。
名前が来る確率99%
ててててっ、
と効果音が付きそうな走りでこちらに向かってくる。
名前の席は俺の真逆。
廊下側だ。
『れーんじっ!』
と言い、俺の席の前にしゃがむ。
『次の時間席替えだって―』
「そうだな」
と返すと、にへっと笑って
『今度こそ蓮二の横がいいな』
…なんだこの可愛い生き物は。
可愛いでは表せないな。
「
俺と横になる確率75%だ。」