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□ソイツは天然
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〜南雲Side〜



「名前はカオスに入れなかった事を気にしてるんだ。」



名前の事を風介に聞いてみた。
ヒロトに聞いたら俺のプライドに関わる。
つか「え?何々?名前の事好きなの?」とか「いっそ押し倒しちゃえばいいんだよ。」って言われるのが目に見えてるからな。



「カオスに?…ってお前どうして知ってるんだよ!?」


「相談されたんだ、名前に。」



何か俺の中で醜い感情が渦巻いた。



「好きな女が自分以外の男に相談しているのを嫉妬するのは仕方ない事だと思うが、そう睨むな。」


「だ…黙れ!」



クソッ。
風介に相談するんじゃなかった。



「何故晴矢は名前をカオスに選ばなかったんだ?」



睨みながら風介を見たら真面目な顔をしていた。
一応真面目に話す気あったのか。



「そりゃ…、あれは失敗したらそれこそ追放されると思って……そんな事に、名前を巻き込みたくなかったから。」


「だろうな。だが名前はそう思っていない。自分に実力がないからだと思っている。」


「はぁ?名前が強い事はこの俺が1番知ってるぞ!?」


「私に言われても困る。それは名前に言え。」


「チッ……わかったよ…」



何でこうなったんだよ?


自分が原因だと解っても、どこか納得できなかった。




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